アスリートは自分の力を出し切ることに慣れています。練習では筋力と敏捷性を高めるために、出来る限り多くのエネルギーを投入します。そして、練習や試合に向けて自己管理を行い、学業と競技で優位に立つために自分を追い込むことが出来るでしょう。そのようにアスリートは競争心が強く、多くのことに挑戦し頂点に立つ歩みを好みます。
しかし、神の御国では、自分一人で何も出来ないことを受け入れ、神に身を委ねる中に強さが存在することを見出します。だからこそ、私たちは傷つき、希望を抱きながら神に立ち返り、神との交わりの時間を取って、私たちの強さである神を見上げるのです。
神は私たちの生きる源ですから、出来る限り神と同調することが大切です。神の御言葉が私たちの心の錨であるように、祈りは私たちの歩みを計画し、必要を満たしてくださる生ける神と私たちを結びつけてくれるのです。
祈りとは?
時々、祈りについて深く考えてしまうかもしれません。祈りは確かに聖なるものですが、神は派手な言葉を延々と並べるよりも、あなたの心を大切にされます。祈りとは、神との交わりであり、関係を築くこと。イエスが真実の言葉によって、神と私たちの間にある谷間に橋渡しをしてくださるので、私たちは神の前に来ることが出来るのです。
もしあなたがイエスを自分の救い主として認めたことがないなら、祈りの時を持ち、イエスにあなたの人生を委ね、導いてくださる様に招きましょう。
キリストとの生活を探求する中で、以下の祈りについて理解を深めるために役立つポイントを考えてみましょう。
祈りによってつながる
コミュニケーションは良い関係を築く上で欠かせません。誰かを深く知りたければ、その人と一緒に時間を過ごすでしょう。同様に神をより深く知るために、神の言葉に飛び込み、祈りの中で神に正直になるのです。私たちは時間をかけて神と話し、心を静め、神の声に耳を傾けるのです。
祈りはまた、私たちを人と結びつけてくれます。苦しい中にある友人のために祈る時、毎週の祈りのグループで祈る時、他の人のために主の前に来る時、私たちは神の家族として、兄弟姉妹を気遣うことが出来るようになるでしょう。
「わたしにとどまりなさい。わたしもあなたがたの中にとどまります。枝がぶどうの木にとどまっていなければ、自分では実を結ぶことができないのと同じように、あなたがたもわたしにとどまっていなければ、実を結ぶことはできません。」ヨハネの福音書 15:4
祈りによって安らぐ
人生は困難で、失恋や痛み、失望は常につきまとうもの。しかし、良い知らせがあります。それは私たちの悲しみの深さを知っておられる神が私たちと共におられるということ。神の御前に出て、傷ついた心を打ち明ける時、私たちは神にある安らぎとなぐさめを体験します。
神と共に過ごし、神によって心が満たされると、周りの人たちに目が向くようになります。そして、私たちが神を体験したことで、友人や家族にも彼らを愛してやまない神を伝えようとするでしょう。
「私たちの主イエス・キリストの父である神、あわれみ深い父、あらゆる慰めに満ちた神がほめたたえられますように。神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。それで私たちも、自分たちが神から受ける慰めによって、あらゆる苦しみの中にある人たちを慰めることができます。」コリント人への手紙 第二 1:3-4
祈りによって適合する
祈りによって神と過ごす時間が増えるほど、私たちはキリストの姿に近づきます。神は私たちともっと分かち合いたいと願っています。祈りは聖霊を通して私たちをつなぐ器なのです。神の目的の一つは、私たちをキリストの似姿にすることであり、祈りの中で神の御前に来る時、御霊によって生きることが何を意味するのかを学び、キリストの変容が私たちの中で起こるようにします。
心がキリストのように整えられていく時、周りの人々に向けて輝いています。人々はその違いに気付き、違う理由に関心を寄せるでしょう。神のために生き、輝いている子どもたちを通して、神は栄光を受けておられるのです。
「新しい人を着たのです。新しい人は、それを造られた方のかたちにしたがって新しくされ続け、真の知識に至ります。」コロサイ人への手紙 3:10
祈りは、真理に歩調を合わせて歩む私たちの生活に不可欠な役割を果たしています。神に近づく程、私たちは神にとどまりたいと思うようになります。この思いは日々の生活に祈りを取り入れ、神を心に留め、練習や次のテスト、試合、人間関係に神を招き入れることが含まれます。私たちが真理にとどまる時、神は今ここに変化させる永遠なる力を与えるため私たちにとどまってくださるのです。
祈りをどこから始めればよいかわかりませんか?
方法の一つとして、礼拝、告白、感謝、願いによる祈りのパターンがあります。
礼拝:神の特徴と、神があなたの人生においてどのようにご自身を示されたかを賛美してください。
告白:神との関係に影響を与えていることや、あなたを縛っている罪を神に告白してください。
感謝:神があなたの人生にしてくださったことをほめたたえ、あなたの人生に神がいてくださったことへの感謝の気持ちを分かち合いましょう。
願い:あなたの必要に神が応えられると信じ、必要が満たされるよう求めましょう。
考えてみましょう:あなたの心と心の中にキリストの真理が支配されるようにしていますか?
行動しましょう:イエスは神の真理であると信じ、あなたの救い主としてイエスを招きましょう。